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「自立したいという気持ちが私との共通点」−『ココ・アヴァン・シャネル』 オドレイ・トトゥ インタビュー

「自立したいという気持ちが私との共通点」−『ココ・アヴァン・シャネル』 オドレイ・トトゥ インタビュー

2009年09月14日 18時30分 更新

オドレイ・トトゥ ニュース
オドレイ・トトゥ

オドレイ・トトゥ ニュース
オドレイ・トトゥ

ココ・アヴァン・シャネル ニュース
(C)Haut et Court - Cine@ - Warnerbros. Ent. France et France 2 Cinema

今から8年前、『アメリ』旋風を巻き起こし、一躍フランスを代表する女優に躍り出たオドレイ・トトゥ。そして、『アメリ』で焼き付いた印象を払いのけるように2006年にはハリウッド進出。トム・ハンクス主演の『ダ・ヴィンチ・コード』のヒロイン役で、フランスはもとよりハリウッドでの地位も手に入れた。そんな彼女も今年で31歳──『アメリ』のちょっと風変わりな少女は魅惑的な大人の女性へと成長し、新作『ココ・アヴァン・シャネル』では世界中の女性の憧れの存在として君臨し続けるデザイナー、ココ・シャネルを演じている。

「ココ・シャネルの役を演じることは私にとってとても魅力的だったわ。いつか演じてみたいと思っていた役のひとつだったから。これまでにもシャネルを扱ったいろいろな企画が私のところに持ち込まれてきたけれど、普通の伝記映画はやりたくなかった。でも、アンヌ・フォンテーヌ監督が提案するシャネルの物語はとてもいい企画だと思ったの」と、シャネルを演じるまでの経緯を語るが、監督のアンヌ・フォンテーヌがオドレイに会ったとき、実は脚本は1行も書かれていなかった。そんな状況のなかで、彼女の作品に出てみようと思った決め手は一体何だったのだろうか。
「彼女に任せてみようと思ったのは、シャネルの理解が深かったことと、シャネルが成功を収める以前の時代にスポットを当てていたということね。その当時のシャネルのことをとてもよく調べていたし、時代背景の理解も深かったわ。何よりも彼女は女性監督でしょう?シャネルが生きていた時代、シャネルが生きた世界はどちらかというと男社会だったけれど、彼女はその男社会の中で仕事をしてきた女性。そういう意味でも女性監督が描くシャネルは映画としてぴったりだと思ったのよ」

しかし、シャネルの歴史を読み解き、シャネルの衣装を身に纏うだけでは、ココ・シャネルを演じることはできなかったと言う。実在の人物を演じることは「その人の本質を理解して演じること」だったと振り返り、「徐々にシャネルを理解することができた」と語る。
「順撮りで撮影をしたわけではないけれど、撮影を重ねるごとに気持ちは変化していったわ。もちろん、シャネルという女性の生き方に対する理解もできた。若い頃のシャネルは洗練されていなくて、大きな不安や問題を抱えていた、だから、混沌とした表情をしているの。それが、徐々に自分自身を確立していくことで、最後には自信や余裕を持てるようになる。ラストシーンの表情はとてもゆったりしていると思うわ」

この映画を見て、ココ・シャネルがファッションよりも歌や芝居に興味を持っていた事実に驚く人も多いだろう。演じるオドレイ自身もそのことに驚きを隠せないと、シャネルの波瀾万丈の人生についてこう説明する。
「私はココ・シャネルはごく普通の人だと思っていたの。でも、実際はとても波乱に満ちた人生を送った人だった。父親に捨てられるような形で孤児院に入れられ、本当は歌手や女優になりたかったのにお針子から偶然デザイナーの道が開いた。そんな人生だったとは全然知らなかったわ。バルザンという男性に出会って上流階級の仲間入りをしたように見えるけれど、本当は愛人のような屈辱的な生活を送っていた……そんな時期があることもね」。シャネルが自らのキャリアを確立し、個性を主張した時代こそが、彼女の人生で一番興味深いのだと言う。

また、オドレイ・トトゥに惚れ込んだアンヌ・フォンテーヌ監督は、オドレイのウエストは「世界一スリム」だと言いい、「シャネルの魅惑」「獅子座の女シャネル」の著者として知られる作家のポール・モランがココを形容するのにしばしば使っている「小柄な黒い雄牛」という表現もオドレイにぴったりだと賛辞を惜しまない。確かに、実際のオドレイは想像以上に華奢。にもかかわらず、あれだけの存在感を残せるとは、やはりココ・シャネルが持っていたような、特別な何かが彼女にも備わっているのだろう。オドレイ自身も「自立したいという気持ちが強い点がシャネルと私の共通点ね」と笑う。そして、シャネルを演じたことで見えてきた女性、ココ・シャネルの魅力をもう一度力強く復唱する。 「本当にすごい女性、天才的な人だと思うわ。環境的に恵まれなかったのに、あんなにエレガントな服を生み出したんですもの。本当に素晴らしい女性よ!」

(Interview:Rie Shintani)


「ココ・アヴァン・シャネル」 
9月18日(金)全国ロードショー!

制作年:2009
配給:ワーナー・ブラザース映画
制作国:フランス
上映時間:110分

キャスト/スタッフ
出演者: オドレイ・トトゥ、 ブノワ・ポールブールド、アレッサンドロ・ニボラ 監督/脚本:アンヌ・フォンテーヌ

解説
 世界的ファッション・デザイナー、ココ・シャネルの生い立ちを「アメリ」のオドレイ・トトゥ主演で描いた伝記ドラマ。孤児院育ちの少女が世界屈指のブランド“シャネル”を生み出し成功を収めるまでの道のりを綴る。母親を亡くし、父親に見捨てられたガブリエル・シャネルは、姉と共に田舎の孤児院で少女時代を過ごす。その後成長したガブリエルは、仕立屋でお針子仕事をする傍ら、キャバレーで歌を歌い、つつましい日々を送っていた。やがて“ココ”の愛称で呼ばれるようになった彼女は、将校のバルサンに見初められて愛人となり、パリ郊外へ移り住み、上流階級の生活を知ることに。そんなある日、青年実業家のカペルと運命的な出会いを果たすココだったが…。

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/cocoavantchanel/