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日本の美の象徴…「シルク」芦名星に直撃

日本の美の象徴…「シルク」芦名星に直撃

2008年01月16日 11時15分 更新

「シルク」芦名星 ニュース
「シルク」は1月19日、日劇3ほか東宝洋画系にて全国拡大公開!

2007年、第32回トロント国際映画祭、第2回ローマ国際映画祭で公式上映され、第20回東京国際映画祭クロージング作品に選ばれた映画「シルク」が、いよいよ公開となる。「レッド・バイオリン」(アカデミー賞音楽賞受賞)、「シルク・ド・ソレイユ」の天才演出家として知られるフランソワ・ジラールが監督、「ラストデイズ」のマイケル・ピット、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのキーラ・ナイトレイ、日本を代表する国際派俳優・役所広司という豪華キャストの共演、坂本龍一の手掛ける音楽など見どころの多い作品だが、その中で特に注目を集めているのが新人女優・芦名星だ。“日本の美の象徴”少女役を演じた芦名星に「シルク」の魅力についてインタビューした。

舞台は19世紀のフランスと日本。主人公エルヴェは美しい絹糸を吐く蚕を求め、妻エレーヌをフランスに残し極東の日本を訪れる。そこで美しい“少女”と出会い──。監督は多くのオーディションを重ね「やっと芦名星に辿り着いた」「芦名星を見つけた」と語っているが、監督が彼女に求めた“美”とはどんなものだったのだろうか。

「そんなふうに言ってもらえるなんて本当にラッキーですよね。でも、自分の役が美の象徴であることはあまり意識していないんです。多分、私が感じることではなく観ている人が感じて成立するものだと思うので…。監督からのリクエストは『官能的に』ということだけ。自分自身が感じている少女、思い描いている少女をそのまま表現しました」

意識はしなかったというが、美しさを完璧にするため、撮影前には日本舞踊、茶道、着付け、食事に至るまで美を表現するためのさまざまな準備が行なわれた。しかし「振り返ってみても大変だったことはひとつもない」むしろ未体験を味わえて「楽しかった」と、役作りについて語る。

「栄養士さんに付いてもらい食事の指導をしていただいたんですが、もともと自炊をする方なので、制限されるというよりも毎日の献立を報告して足りないものを補ってもらう──『今日は鉄分が不足していたから明日は多めにね』と、アドバイスをもらう感じでした。肌や髪に関しては、いくつものエステに通わせていただいて本当に贅沢だと思っています」その成果は映画を観れば歴然。冒頭の湯煙にたたずむ姿は特に魅惑的で、異性はもちろん同性から見てもうっとりするシーンに仕上がっている。

今回は台詞が全くない役柄。一見、難役のように捉えられるが、彼女にとってはそれも高いハードルではなかったという。

「台詞がないから目や仕草でお芝居をしなくては…という感覚はないんですよね。横顔や手がクローズアップされスクリーンに映し出されることで『すごい演技だね』と言われたりするけれど、私はお茶をたてたりするときの動きを理解しているだけ。でも、そう言ってもらえると自分のしてきたことは合っていたんだと実感できるので嬉しい」また、衣裳の着物を纏うことで日本の美を再確認したという。 「着物って本当に美しい装いですよね。現代人の普段着に着物を、という大袈裟なものではなく、着物の文化を心のどこかに残していて欲しいと感じました。また『シルク』で描かれている女性はとても清楚なんです。男性をサポートする存在というんでしょうか。良い悪いは別として、そういう姿勢が現代に欠けているなと思った。私はその清楚さを美しいと感じたので、その気持ちはこれからも忘れたくないです」

本作は主人公エルヴェと妻エレーヌの愛、エルヴェと少女の緊密な関係を綴ったエピック・ラブロマン。とても詩的な作品がゆえに解釈が難しいと感じてしまう場面も登場する。芦名星が思う「シルク」とはどんな物語なのか聞いてみた。

「とても感覚的な映画だと思うんです。言葉にできない想い、感じることでしか理解できない想いを映像にした映画なんだと。ラブストーリーと銘打ってはいますが、私はあまりそういう枠にまとめたくなくて…。愛とか運命という言葉から感じるものは人それぞれだと思うので、観た人が個々に何かを感じてもらえたら満足です」

共演の役所広司を筆頭に真田広之、桃井かおり、工藤夕貴、菊地凛子など海外で活躍する日本人俳優の仲間入りを果たした芦名星。「今はとにかくいろいろな芝居に挑戦したい」という彼女が今後どう成長していくのか楽しみだ。

(Interview:Rie Shintani)