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「聡はかなりの酒豪で驚いた」- 『ノーボーイズ,ノークライ』 出演:妻夫木聡×ハ・ジョンウ インタビュー

「聡はかなりの酒豪で驚いた」- 『ノーボーイズ,ノークライ』 出演:妻夫木聡×ハ・ジョンウ インタビュー

2009年08月17日 00時00分 更新

妻夫木聡×ハ・ジョンウ ニュース
妻夫木聡×ハ・ジョンウ

妻夫木聡×ハ・ジョンウ ニュース
妻夫木聡×ハ・ジョンウ

ノーボーイズ,ノークライ ニュース
(c)2008『The Boat』フィルム・コミッティ

説明不要の人気俳優、妻夫木聡と『チェイサー』(08)で注目を浴びている韓国人俳優、ハ・ジョンウ。この若手トップ俳優の共演で話題を集めているのが、日韓合作映画『ノーボーイズ,ノークライ』だ。“泣かない男はいない”という邦題が語るように、家族が重荷となり自分の幸せを諦めていた亨と、孤児として育ったヒョングの2人が出会い、互いの魂を揺さぶっていく青春ドラマ。今回の共演を機にプライベートでも親友になったという妻夫木聡とハ・ジョンウの2人に、映画の面白さ、互いの魅力について語ってもらった。

昨年の夏、約2ヶ月間にわたって新潟で撮影された本作。「合宿のようだった」という彼らの言葉からも察しがつくように、撮影中もオフの日も共に過ごしたことで、2人の間にはごく自然に友情が芽生えていったという。今では、妻夫木はハ・ジョンウのことを“ヒョン(兄貴)”、ハ・ジョンウは妻夫木のことを“聡”と呼び合うほどの仲だが、第一印象はどうだったのだろう。

妻夫木:「芝居に対してストイックな人だとは思っていたけれど、それ以上でしたね。役に自分自身を入り込ませるというか、人(相手)を知ることで役の振り幅を大きくする人なんだな、という印象を受けました。役者としてだけではなく、僕自身のことを知ろうとしてくれる、そして自分のことを知ってほしいとオープンにしてくれるんです。人としてハ・ジョンウを好きになりました」
ジョンウ:「第一印象は、健康的で明るい青年でした(笑)。その人に会うと理由なく気分がよくなる人って誰にでもいると思いますが、僕にとって聡がそういう存在で……。親友になるシチュエーションが揃っていたというのもあります。新潟で撮影している間、常に聡と一緒に出歩いていましたから。撮影の時も、休憩時間も、運動する時も一緒。オフの日には海水浴もしました」

また、宿泊しているホテルの前にある焼鳥屋で毎日のように酒を酌み交わしていたそうで、ジョンウは「聡はかなりの酒豪で驚いた」、逆に妻夫木は「ヒョンはいたずら好きで冗談好き」と互いの意外な一面を明かしたり、言葉が完璧に通じなくても心は繋がることを証明していた。撮影の現場にはつねに3人の通訳がいて、彼らが一字一句相手の息づかいまでも訳してくれたことで言葉の壁は一切感じなかったと話すが、セリフの大半が韓国語だった妻夫木にとって、やはり言葉への挑戦があったことは否めないはず。

妻夫木:「そうなんです。日本語以外の言語を話すことはもちろん、理解したうえで話すというのが、僕にとって新しい試みでした。外国語で演じて、果たして自分のなかに感情は生まれてくるのか?生まれたものを吐き出していけるのか? という不安があったんです。でも、現場に入ってヒョンと一緒に芝居をしたとき、今までにない感情を体験した。言葉では表しづらいけれど、湧き出てくる感情というか、とにかく気持ちよかったんですよね。本当に刺激的な現場でした」
ジョンウ:「外国語を勉強するだけでも大変なのに、聡は韓国語の(セリフの)意味を100%理解している。だからこそ感情を表現できたと思う。僕にとっての挑戦はリアクションでした。今回、聡と共演するにあたって、自分が事前に準備をして参加するよりも、聡が持ってきたもの、聡が吐き出す言語に対していかに自分が上手くリアクションできるか──そこに集中しようと思った。自分の五感をすべて開いて受け止めようと思ったんです」

そんな2人が、演じることを忘れて楽しんだというシーンがある。それは街中でのカラオケの一幕。PUFFYの『アジアの純真』を丸々1曲歌うというシンプルなシーンだが、亨とヒョングの間に絆が生まれる重要なくだり。驚くのは、脚本になかったシーンであるにもかかわらず、撮影はなんと1発OK。振付もアドリブだったことだ。しかし、話を聞いてみると、日本語の歌詞を覚えなくてはならないジョンウのために、妻夫木がジョンウの隣でずっと『アジアの純真』を口ずさんでいたという心遣いがあったり……。このエピソードからも彼らが出会うべくして出会った俳優なのだと思わずにはいられない。

そして、「映画のなかで亨とヒョングが出会えたように、ハ・ジョンウに出会えたことが財産だと思っている。彼との出会いでアジアはもっと面白くなると感じた」という妻夫木の言葉に、「聡がいたからこそ、日本での撮影がとても楽しいものになった。妻夫木聡という親友を得たことがこの映画で得た一番の収穫」と応えるジョンウ。完璧に心が通じ合っている2人のコラボレーションを、ぜひスクリーンで味わってほしい。

(Interview:Rie Shintani)


「ノーボーイズ,ノークライ」 
2009年08月22日(土)よりシネマライズ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋他全国ロードショー

制作年:2009
配給:ファントム・フィルム
制作国:日本/韓国
上映時間:114分

キャスト/スタッフ
出演者:妻夫木聡、ハ・ジョンウ、貫地谷しほり、チャ・スヨン 監督:キム・ヨンナム 脚本:渡辺あや

解説
 「涙そうそう」「どろろ」の妻夫木聡と「チェイサー」のハ・ジョンウの共演で贈る日韓合作ドラマ。監督は「ドント・ルック・バック」のキム・ヨンナム。脚本は「ジョゼと虎と魚たち」「天然コケッコー」の渡辺あやが担当。オンボロのボートで韓国から日本へ密輸品を運ぶヒョング。送り先は日本で成功した闇組織のボス、ボギョン。その手下で、ボートの出迎え役をしている冴えない男、亨。ある日2人は、“荷物”として運ばれてきた韓国人少女、チスと出会う。彼女の父がボギョンを裏切り大金を持って失踪したため、人質として誘拐されたのだった。やがて亨は、チスが約束する多額の報酬を目当てに、ヒョングと共謀して彼女の父親捜しを開始するのだが…。

公式サイト:http://www.noboysnocry.com/index.html